みなさん、こんにちは。
いしかわつかさです。今回は、カメラのお話です。
2022年6月現在、SONYのミラーレス機のα7シリーズを買うならどれがいいか、比較してみたいと思います。比較対象になるカメラは、α7R Ⅳとα7 Ⅳですが、一応、α7S Ⅲも見ていきたいと思います。
はじめに
今回、なぜ比較したいかという事について、まず、話したいと思います。
3年程前にベトナムに移り住んだ際、一度カメラやレンズを整理して、まぁまぁな量をドナドナしました。
カメラを初めてからずっとSONYを使っていて、もちろんAマウントも所持していました。
α65→α99→α99Ⅱと買い替えて、Eマウントに移った訳ですが、基本僕は、2台運用したい派です。
メイン機とサブ機ですね。突然、トラブルで使えなくなったりする可能性がある為です。
3年程前にドナドナした時は、Eマウントに完全移行する事を決意して、ボディとレンズを手放しました。
※一部レンズは残していますが。SAL1635Z2等。
結果的に、α7RⅢだけ残りました。すぐにサブ機を検討しましたが、その頃は、α7SⅢの噂もあり、また、α7RⅣがほぼ発売が決定のリーク情報が流れていたりで様子を見ていたら、そのまま例の新型ウィルスによって、日本に帰国する事が出来なくなり、完全にタイミングを逃しました。
今回、約3年ぶりに日本に一時帰国出来ることになり、このタイミングで新しいボディを手に入れようと考えました。
そこで、今買うならどのカメラ?というのを調べる流れとなりました。
先日、α7RⅤのリーク情報がありましたが、そろそろなんですよね。でも、そんなことを言っていたらいつまで経っても変えないので、買いたい時が買い時ってことで、今回、一時帰国に向けて購入を検討します。
ドナドナとは
ドナドナというのは、童謡「ドナドナ」から来ており、歌の中で飼っていた牛が市場に売られるという内容があります。そこから引用して、「自分のモノを売りに出すこと」として使われるようになりました。
「ドナドナされる」や「ドナドナする」といった使われ方をします。
候補について
実は、最近勢いのあるキヤノン機もどうかなって考えましたが、2台運用を目的とした場合、マウントが異なると荷物が増えるので見送りました。当たり前ですが。他にも、自然環境にめっぽう強いオリンパスのOMシリーズとかも考えてました。
SONY機に絞った場合、α9やα1も候補にはありましたが、やはり価格的な所で現実的ではない。
そうなると、バランスの良いα7シリーズが候補となりました。
現在のα7シリーズのラインナップはこちら。
現在、僕が使用しているのがα7R Ⅲです。
単純に考えるとα7R IVが選択肢に入りますが、発売日が2019年9月と約3年前です。それに比べてα7 Ⅳは2021年12月と新しい。画像処理エンジンもα1やα9と同じ「BIONZ XR」が搭載されている点やAFも良いなど、無印(α7 Ⅳ)にしては、なかなかなスペックです。α7シリーズという事で、一緒にSⅢも比較していきますが、購入の意志はないです。星景写真も好きなので魅力的で動画も撮りたいので当初は候補に入っていましたが、今回は、メイン機とサブ機という位置づけの為、見送りました。
外観について
という訳で、早速外観を見比べて見ましょう。
外観は、ほぼ同じ形ですが、無印とS Ⅲはグリップ部分がR Ⅳに比べて深く設計されています。
外部端子は、無印とS ⅢのHDMIがフルサイズに対して、R Ⅳがマイクロサイズとなっています。
その代わりにR Ⅳには、シンクロターミナルがあります。
グリップについては、数値上では2mmと小さいですが、握った時の体感は数値以上に違いを感じると思います。
ボタン配置で大きく異る部分は、無印とS ⅢはRECボタンが上部にあるのに対して、R Ⅳは背面にあります。
また、無印のみ、写真と動画の切り替えダイヤルが別に用意されています。
そして、固定の露出補正ダイヤルが廃止されカスタム可能なFnダイヤルとなっています。
スタジオ撮影をメインしている人にとっては、シンクロターミナルは重要になってくると思いますが、それ以外の人にとっては、それほど重要ではないでしょう。
外観だけで見ると、無印の方が良いように感じます。
常に持つことになるグリップ部分は、重要な要素になりますね。
スペックについて
α7 IV(ILCE-7M4) | α7R IV(ILCE-7RM4A) | α7S III(ILCE-7SM3) | |
---|---|---|---|
発売日 | 2021 /12 / 17 | 2019 / 9 / 6 (2021 / 6 / 4 ) | 2020 / 10 / 9 |
幅x高さx奥行き | 131.3×96.4×79.8 mm | 128.9×96.4×77.5 mm | 128.9×96.9×80.8 mm |
重量 | 573 g | 580 g | 614 g |
画素数 | 3410万画素(総画素) 3300万画素(有効画素) | 6100万画素(有効画素) | 6250万画素(総画素)1290万画素(総画素) 1210万画素(有効画素) |
RAW | 14 bit | 14 bit | 14 bit |
撮像素子 | フルサイズ 35.9mm×23.9mm CMOS | フルサイズ 35.7mm×23.8mm CMOS | フルサイズ 35.6mm×23.8mm CMOS |
撮影感度 | 標準:ISO100~51200 拡張:ISO50~204800 | 標準:ISO100~32000 拡張:ISO50~102400 | 拡張:ISO40~409600 | 標準:ISO80~102400
記録フォーマット | JPEG/RAW/HEIF | JPEG/RAW | JPEG/RAW/HEIF |
画像処理エンジン | BIONZ XR | BIONZ X | BIONZ XR |
連写撮影 | Hi+時:最高約10コマ/秒 | Hi+時:最高約10コマ/秒 | Hi+時:最高約10コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 | 1/8000~30秒 |
AFセンサー測距点 | 759点(位相差検出方式) | 567点(位相差検出方式) | 759点(位相差検出方式) |
測光範囲 | EV-3 – 20 (ISO100相当/F2.0使用) | EV-3 – 20 (ISO100相当/F2.0使用) | EV-3 – 20 (ISO100相当/F2.0使用) |
液晶モニター | 3型(インチ) 104万ドット | 235万ドット | 3型(インチ)3型(インチ) 144万ドット |
ローパスフィルターレス | |||
ファインダー | 1.3cm(0.5型) 367万ドット | 1.3cm(0.5型) 576万 ドット | 944万ドット | 1.6cm (0.64型)
ファインダー倍率 | 0.78 倍 | 0.78 倍 | 0.90倍 |
専用電池型番 | NP-FZ100 | NP-FZ100 | NP-FZ100 |
撮影枚数 | ファインダー使用時:520枚 液晶モニタ使用時:580枚 | ファインダー使用時:520枚 液晶モニタ使用時:580枚 | ファインダー使用時:510枚 液晶モニタ使用時:600枚 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード | CFexpressSDカード SDHCカード SDXCカード | SDカード SDHCカード SDXCカード | CFexpress
スロット | ダブルスロット SDカード CFexpress/SDカード | ダブルスロット SDカード×2 | SD/CFexpress×2 | ダブルスロット
タッチパネル | |||
可動式モニタ | バリアングル液晶 | チルト可動式液晶 | バリアングル液晶 |
インターフェース | マイクロUSB USB Type-C HDMI | マイクロUSB USB Type-C HDMIマイクロ | マイクロUSB USB Type-C HDMI |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 5.0 |
続いて、カタログスペックについてです。
画素数とローパスフィルターレスについて
まず、目につくのが、画素数です。
そもそもα7シリーズには、それぞれ位置がしっかりあります。
高精細を実現する為、Rが高画素設定になっており、高感度耐性を強くする為、
Sはセンサーサイズに対して1画素の情報量を大きく、低画素設定になっています。
無印 | … | Standard(標準) | |
R | … | Resolution(高解像度) | |
S | … | Sensitivity(感度) |
また、R Ⅳではローパスフィルターレスを採用しております。その為、例えば風景写真で木々などを撮影した場合、R Ⅳの方がより繊細な描写になります。
ローパスフィルターとは
撮影時に発生するモアレ(別名:干渉縞)を防ぐ為に、センサーの前に配置されるフィルターの事をいいます。デジタルカメラの場合では、撮像素子の画素が規則的に並んでいる為、画素ピッチの半分を超えるピッチの模様等を撮影すると互いに干渉し合い、縞模様が生じる事があります。
モアレを防ぐローパスフィルターですが、写真の解像という点で見ると、センサーの前にフィルターがあることで、撮像素子が本来持っている解像度を発揮出来ないという欠点もあります。
分類としては、風景写真が好きな僕なので、高画素機は魅力的です。
ここでは、α7R Ⅳですね。
記録フォーマットと画像処理エンジンについて
詳しいことはわかりませんが、画像処理エンジンは、無印とSⅢの方が最新の「BIONZ XR」を採用しており、それに伴い記録フォーマットにも「HEIF(ヒーフ)」が追加されています。まだ、Jpegが主流ですが、今後このHEIFに置き換わっていくのでしょうか?何にしても、選択肢が多いのは良いことです。
HEIF(High Efficiency Image File Format / .heifファイル)とは
静止画像データの圧縮方式および画像ファイル形式の一つ。JPEGの2倍程度の高い圧縮効率で画像データを圧縮でき、連続撮影写真や派生画像の保存などにも対応する。標準のファイル拡張子は「.heif」または「.heic」。
記録フォーマットの話しかしていませんが、新しい画像処理エンジンの方が、レスポンスも向上している為、記録時の速度にも影響しています。
ここでは、α7 Ⅳですね。
AFセンサー測距点について
AFの精度を決定付ける測距点です。これについては、R Ⅲの399点(位相差検出方式)に比べれば、R Ⅳの567点(位相差検出方式)は、大きく進化していますが、無印とS Ⅲの759点(位相差検出方式)と比べると、見劣りします。
759点(位相差検出方式)は、α1と同等の性能で、やはり、一度決めたら被写体を逃さない食付き、トラッキング能力に差が出てきます。瞳AFなどの検出能力も同じことが言えます。
AF性能は無印がやはり強いです。
低照度環境下で有効になるコントラスト検出方式ではどちらも425点と高いです。ちなみにα7R Ⅲも同様に425点です。
ここでは、α7 Ⅳですね
液晶モニターとファインダーについて
この項目では、三者三様でこの部分は、無印はちょっと弱いです。特にファインダーで差が出ています。
S Ⅲは他と比べても異次元です。まだ実機で確認したことがないので、これは要チェックです。
ファインダーは常に使用する部分なので、気になるとずっと引きずる事になりそうですが、今使っているα7R Ⅲもα7 Ⅳと同じです。
ここでは、α7R Ⅳですね。
記録メディアについて
無印とS Ⅲは「CFexpress タイプA」に対応しています。これは完全に僕は知らなかったです。キヤノンはCFを使っていたのは知っていたけど、ソニーは使わないのかなと思っていたぐらいです。やはり、どんどん写真のデータが大きくなっているので、読み込みや書き込みスピードはもちろん、容量という面で見てもCFが断然有利です。
以前、PROGATEの記録メディアの値上げの記事を書きましたが、これ知っていたらCFもついでに購入したかったと今更ながら後悔しています。記事を書いた時は、一時帰国は9月頃まで出来ないと思っていたので、カメラの検討もしていませんでした。
今後、ソニー機でもCFが標準搭載されていきますね。
S ⅢはダブルスロットそれぞれにCFが使えますが、無印は1つだけです。
ここでは、α7Ⅳですね。
可動式モニターについて
バリアングルがチルトかってことですね。自撮りをすることが無い僕にとってどちらでも問題ありませんが、Aマウントを長年愛用していたので、モニターについては、バリアングルがいいですね。α99もα99Ⅱもバリアングルでした。
無印とS Ⅲがバリアングルに対して、R Ⅳはチルトです。
やっぱり、色々出来そうなバリアングル一択ですね。
でも、そこまで重要視はしていないです。
ここでは、α7Ⅳですね。
結論、どっちにするの?
α7 Ⅳに傾いています
カメラを選ぶ際、単純にスペックだけを比較しても意味がありません。スペックだけを比較すれば無条件でα1になります。
3年前のカメラとは言えR Ⅳの方が約6万程高い状態となっています。価格で言うと、無印かなと考えていますが、気になるのは、ローパスフィルターですね。画素数はまぁ、妥協できます。ただ、僕レベルでローパスフィルターの違いが分かるかどうか、これは撮り比べしてみたい。そして、比較表ではあげていませんが、メニュー画面も無印は一新して今後のスタンダートになります。という訳で、AFが強い無印に決定しようかなと思います。もちろん、店頭で実機を触って最終判断します。
α7 IV(ILCE-7M4) | α7R IV(ILCE-7RM4A) | α7S III(ILCE-7SM3) | |
---|---|---|---|
ソニーストア | 328,900 円(税込) | 438,900 円(税込) | 449,900 円(税込) |
価格ドットコム | 287,299 円(税込) | 348,000 円(税込) | 382,432 円(税込) |
マップカメラ | 296,010 円(税込) | 369,810 円(税込) | 401,193 円(税込) |
α Resolution サマーキャンペーン
と、先日まで考えていましたが、ここへ来て、新情報が飛び込んできました。
R Ⅳを購入すると、50,000円のキャッシュバックです。ほぼ、無印と同等の価格まで下がります。これは悩む。
まとめ
ソニーさん、どこまで僕を困らせるの?って感じでキャンペーンを開催しました。今の時期って、新商品が出そうな狭間の時期。α7R Ⅴの噂があるなか、こういうキャンペーンを打ってきてるので、そろそろ現実味を帯びてきました。
とは言え、今までα7R Ⅲを使ってきているので、サブ機とメイン機を入れ替えてα7R Ⅳをメイン機として使ってもいいとも考えています。R Ⅴが出るとしても、R Ⅳを安く買えるタイミングは今しかないですからね。
という訳で、結局結論が出ませんでしたが、一時帰国時にどちらかは買いますので、結果は報告します。中途半端ですみません。
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