みなさん、こんにちは。
いしかわつかさです。
日本時間の本日0時に世界一斉に発表がありました、ソニーの新型レンズについて取り扱いたいと思います。
FE 50mm F1.4 GM 発表!価格は約21万円
純正レンズのF1.4は2016年から約7年ぶりの登場
先日、このSEL50F14GMの発表の噂に合わせて、50mm単焦点レンズについて色々調べていました。50mmと言えば、標準域のレンズで各社特に力を入れている焦点距離でもありますが、残念ながらの50mmの本命レンズというのが、ソニーのラインナップには無い印象でした。そこに満を持して登場したのが、このSEL50F14GMという訳です。
名称から分かるようにソニーの最高級モデルのG Masterです。実は単焦点レンズの50mmのラインナップに既にGMは出ています。それが、SEL50F12GMです。
現在のラインナップでは、確かにトップ性能ですが、F1.2って必要ですか?って事です。先程も言いましたが、50mmの単焦点レンズは各社とても力を入れている分野となり、このSEL50F12GMというのは、その技術力を見せる為のレンズだと思っています。僕も実際F1.4とF1.2を撮り比べた事ありますが、体感わかりません。ちゃんと比べたら違いはありますが、まぁ誤差です。それなら、F1.4かF1.8ぐらいの性能で、F1.2と比較して価格を抑えた方が現実的ですよね?
という背景がある中で、登場したのが今回のSEL50F14GMなんです。
ちなみですが、F1.4もソニーのラインナップには存在しています。2016年に発売のSEL50F14Zです。
名称に「Z」があることから分かるようにZEISS Lensです。G Masterも同じく2016年からシリーズ化しています。
僕が把握している限り、ソニー純正のZEISS LensはこのSEL50F14Zが最後と思ってます。ZEISS LensとG Masterのどちらが上というのはありませんが、ソニーとしても独自のブランドを立ち上げたかった思いが詰まっているのが、G Masterだとおもっています。
ZEISS LensとG Masterの違い
これを一言で表現するなら、
ZEISS Lensはコントラストと解像力、G Masterは解像力とボケです。この2つのブランドは方向性が違う為、どちらが良いという判断は、使用者に委ねられます。僕自身が使っていてもZEISS Lensはくっきりはっきりっていう印象があります。
FE 50mm F1.4 GM SEL50F14GM
発売日 | 2023年4月21日 |
価格 | 約21万円前後 |
重量 | 516g |
フィルタ径 | 67mm |
外形寸法 | 80.6mm x 96mm |
絞り羽根枚数 | 11 枚(円形絞り) |
焦点距離 | 50mm |
最短撮影距離 | 0.41 (AF時) 0.38 (MF時) |
開放F値 | F1.4 |
手ブレ補正機構 | |
防滴/防塵 |
レンズ構成図:11群14枚
MTF曲線
SEL50F14GMの特徴
最短0.38mの近接撮影が可能
- 最短撮影距離:0.41m(AF時)/0.38m(MF時)
- 最大撮影倍率:0.16倍(AF時)/0.18倍(MF時)
だいたい0.4mですが、これぐらいは最低限欲しいですよね。
近年のソニーが押してる操作性
- フォーカスホールドボタン(レンズ上部およびレンズ左側面)
- フォーカスリング
- フォーカスモードスイッチ
- 絞りリング
- アイリスロックスイッチ(レンズ右側面)
- 絞りリングクリック切り換えスイッチ(レンズ右側面)
近年のレンズにはGレンズも含め絞りリングとホールドボタンはほぼ搭載されている印象ですね。レンズ側でも色々と出来るようにという配慮ですね。キヤノンのレンズは使った事が無いですが、色々割り当てられるコントロールリングがありますから、おそらく意識していると思いますね。
G Masterならではのぼけ
やはり開放F値1.4は最大の特長です。その開放F値から作り出す大きなぼけは魅力の一つですね。特に、ポートレート撮影などの際、前後に美しいぼけを生み出すことで、被写体をより立体的に際立たせる事が出来ます。輪線ぼけの発生を抑制するXAレンズを採用したほか、設計と製造の両方の工夫で理想的な球面収差を追求、ぼけに発生する色にじみも抑制しているそうです。
こうやって見ると、柔らかいボケが美しいですよね。とろけるようなボケはGMならではだと思います。
約516gとコンパクト
前々からSEL35F14GMと同じぐらいのサイズ感になると言われていたので、想定内と言えば想定内ですが、それでも500グラム前半に抑えて来たなというのが第一印象です。性能とのトレードオフになると思いますが、小さいはやはり正義なので、実機を早く触りたいのが本音です。
リーク情報通りのサイズ感に収まりましたね。
ライバルとの比較
ここでは、スペックだけの比較となりますが、ソニーの純正レンズ、SEL50F14ZとSIGMAのARTレンズ、50mm F1.4 DG DNの3つを比較したいと思います。
SEL50F14GM | SEL50F14Z | 50mm F1.4 DG DN | |
---|---|---|---|
発売日 | 2023/4/21 | 2016/7/29 | 2023/2/23 |
価格 | 約21万円前後 | ¥167,745 | ¥123,750 |
重量 | 516g | 778g | 660g |
フィルタ径 | 67mm | 72mm | 72mm |
外形寸法 | 80.6mm x 96mm | 83.5mm x 108mm | 78.2mm ×111.5mm |
最短撮影距離 | 0.41 (AF時) 0.38 (MF時) | 0.45m | 0.45m |
開放F値 | F1.4 | F1.4 | F1.4 |
絞り羽根 | 11 枚(円形絞り) | 11 枚(円形絞り) | 11 枚(円形絞り) |
レンズ構成 | 11群14枚 | 5群7枚 | 11群14枚 |
MTF曲線 |
スペックだけ見るとSIGMAいい感じですね。
今は全部手放しましたが、昔はArtレンズは好んで使ってました。
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA と比較
スペック比較
ここでは、個人的な興味での比較となります。僕が保有している50mm域の単焦点レンズが、このSEL55F18Zです。
おそらく色んなサイトで比較的おすすめとして紹介されているレンズではないでしょうか。
コンパクトで取り回しがよくそれでいて描写が比較的良く、ソニーのラインナップのなかでは、安くはないですが、高くもなく、一番バランスが良いレンズと思っています。ですが、これは2013年は発売した約10年前のレンズとなります。
冒頭でも言いましたが、純正レンズで本命の50mmが居ないのでそろそろって考えていました。
そこで、買い替えも含めて比較してみたいと思います。
SEL50F14GM | SEL55F18Z | |
---|---|---|
発売日 | 2023/4/21 | 2013/12/20 |
価格 | 約21万円前後 | ¥102,280 |
重量 | 516g | 281g |
フィルタ径 | 67mm | 49mm |
外形寸法 | 80.6mm x 96mm | 64.4mm x 70.5mm |
最短撮影距離 | 0.41 (AF時) 0.38 (MF時) | 0.5m |
開放F値 | F1.4 | F1.8 |
絞り羽根 | 11 枚(円形絞り) | 11 枚(円形絞り) |
レンズ構成 | 11群14枚 | 5群7枚 |
MTF曲線 |
撮影データ比較
AUXOUTさんのYouTubeでわかりやすい比較画像があったのでご紹介します。
シャープネス比較
一目瞭然ですね。解像感が全然違います。
フリンジ
SEL55F18Zの唯一ですね、嫌なところがここ。フリンジが盛大に発生するんですよね。
ボケ
コレに関しては、中心部はきれいな円を描いていていますが、両サイドは猫の目のようになってしまっています。こちらは、同じ傾向ですね。
ズームすると違いが出てきます。年輪ボケといういますか、ぐるぐるなっていますね。形も少し歪な感じがします。
まとめ
個人的に50mmレンズの大本命です。価格はやはり21万前後となりましたが、おそらく円安の影響も受けているので、1年前に販売していたら20万を切っていたかもしれませんね。残念。35の1.4は必要ないけど、50の1.4は欲しいです。なんにしても、新製品の発表はワクワクするので楽しいですね。買う買わないじゃなくて。
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