みなさん、こんにちは。
いしかわつかさです。
SONYがFE 24-70mm F2.8 GM II を発表しました。
事前にリーク情報が色々出ていましたが、ほぼリーク通りとなりました。
圧倒的な軽さを実現!! 886g→695g
今回のアップグレードに関して、最も注目を集めているのは、やはりその軽さじゃないでしょうか。
SONYは伝統的に世界最小・最軽量という言葉が好きなので、ここでも小型化を実現してきました。
重量は78%(886g→695g)全長は88%(136mm→119.9mm)へサイズダウンし、当然、最新の光学技術による画質の向上。
この辺りはキヤノンと完全に棲み分けが出来ている感じがしますね。
改善された画質とオートフォーカス
超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ2枚を含む計5枚の非球面レンズを採用しているようで、諸収差を徹底的に抑制し、ズーム全域で中心から周辺まで高い解像性能を実現しているようです。
「ナノARコーティング II」により、ゴーストやフレアを大幅に抑制した、コントラストが高くヌケの良いクリアな描写が可能とのこと。スーパーED(特殊低分散)ガラス2枚、EDガラス2枚によって、色収差を効果的に抑制していると公式サイトでは謳っています。
4基の高推力なXDリニアモーターとフローティングフォーカス機構を採用した為、高度なレンズ制御で、ズーム中のフォーカス追随性能が従来比約2倍(FE 24-70mm F2.8 GM)となっているようです。これは期待できますね。
Ⅰ型との比較
スペック表
FE 24-70mm F2.8 GM | FE 24-70mm F2.8 GM II | |
---|---|---|
焦点距離(mm) | 24-70 | 24-70 |
レンズ構成(群-枚) | 13-18 | 15-20 |
絞り羽根 (枚) | 9 | 11 |
最短撮影距離 (m) | 0.38 | 0.21(W)-0.3(T) |
最大撮影倍率(倍) | 0.24 | 0.32 |
フィルター径(mm) | 82 | 82 |
手ブレ補正 | – (ボディ側対応) | – (ボディ側対応) |
テレコンバーター(1.4x) | 非対応 | 非対応 |
テレコンバーター(2.0x) | 非対応 | 非対応 |
フードタイプ | 花形バヨネット式 | 花形バヨネット式 |
外形寸法 最大径x長さ(mm) | 87.6 x 136 | 87.8 x 119.9 |
質量(g) | 886 | 695 |
最大撮影倍率が上がっているのは良い点ですね。
絞り羽根が多い程、きれいな円になるのでⅡ型の方がボケはキレイです。
レンズ構成図
FE 24-70mm F2.8 GM
FE 24-70mm F2.8 GM Ⅱ
こうやって、断面図を見るとレンズが増えているのがよくわかります。
これで軽量化ってしてるってすごいですね。
個人的には、枚数が少ないほうが描写力が上がると思っているので、増やすことのメリットってなんなのかなって思います。
MTF曲線
FE 24-70mm F2.8 GM
FE 24-70mm F2.8 GM Ⅱ
大きな変化はありませんが、コントラストは全体的に向上傾向にありますね。シャープネスも概ね向上形状にあり、全体的にアップしている印象です。
アップグレードの必要性
Ⅰ型とⅡ型は使い勝手という点で大幅な改善がされています。
重量が軽い、サイズが小さいというのは、持ち運ぶ頻度を必然的に向上させます。そういう意味で買い替えに関してはYESです。
特に、フォーカスロックボタンがさらに追加されている点や、フードにフィルター用の窓が追加さえれている等、かゆいところに手が届く仕様になっています。
描写力については、I型も十分な性能を有している為、単純な描写力向上に期待しての買い替えはNOです。確かに、情報を見る限り全ての面において向上していますが、決して安くは無い製品でどうしようか迷っているのであれば、その点のみでの買い替えはオススメしないです。
動画製作者にとっては、YESです。
絞りリングの搭載、カスタマイズ可能な2つのフォーカスホールドボタン、ズーム操作感切り換えスイッチの搭載、新開発の11枚羽根の絞りユニットによる輪郭ボケの軽減など、メリットしかないです。
まとめ
70200に続きどんどんⅡ型に更新されてきています。
2470は所有していないので、これはホンマに悩ましいです。特に、24105Ⅱの噂があるためです。
正直、標準域は描写性の高いズームレンズがあればよく、解放2.8にこだわりはないです。使いやすさでは高倍率の方がいいです。ボケ感が欲しい場合は、お気に入りのコンパクトな55F1.8を側に置けばいいからです。ただ、何本も持ちたくない場合、Ⅱ型の2470はそれこそ複数の単焦点を所有しているのと同等なので、魅力ですよね。
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