※本誌の情報を元に1043話の内容について、感想や考察の記事を作成しています。
ネタバレが含まれておりますので、単行本派・アニメ派の方はご注意ください。
週刊少年ジャンプ2022年17号発売の2022年3月28日(月)に記事を更新予定です。
前回のあらすじ
- 【城内地下1階】ドレークが背後からCP0を刺す
- 【城内地下1階】CP0がドレークに”指銃”で致命傷を負わす
- 【花の都】住民たちが空船を飛ばす
- 【鬼ヶ島・屋上】ルフィがギア4・スネイクマンで猛攻撃
- 【鬼ヶ島・屋上】カイドウが”甘え上戸”からの”盗人上戸”で見聞色を使用し噛み付く
- 【鬼ヶ島・屋上】カイドウが至近距離から”炎息”を繰り出すしルフィに直撃する
- 【鬼ヶ島・屋上】ルフィが形態変化し”弾む男”になる
- 【鬼ヶ島・屋上】ルフィがギア4の制限時間を感じる
- 【鬼ヶ島・屋上】ルフィの”ゴムゴムの覇猿王銃”がカイドウに当たる
- 【鬼ヶ島・屋上】カイドウは”殺戮上戸(人獣型)”となり”咆来八卦”で応戦する
- 【鬼ヶ島・屋上】ルフィとカイドウが互いに渾身の一撃を繰り出す
- 【鬼ヶ島・屋上】ドレークとの決闘を終えたCP0が突如現れルフィの腕を掴み邪魔をする
- 【鬼ヶ島・屋上】カイドウは過去におでんとの決闘でCP0に邪魔をされた記憶が過る
- 【鬼ヶ島・屋上】カイドウの攻撃はそのままルフィに直撃する
最新話のあらすじ ※ネタバレ※
- 【鬼ヶ島・屋上】カイドウの攻撃を受けたルフィのギア4が解ける
- 【鬼ヶ島・周辺】もののすけがルフィの”声”が消えたことに気付く
- 【鬼ヶ島・屋上】ナレーションにて”勝者・カイドウ”が告げられる
- 【鬼ヶ島・屋上】CP0は邪魔をした負い目を感じカイドウの怒りの一撃を受け入れる
- 【城内】CP0が窓を見ている
- 【城内】河松が燃え盛る城を見て戦よりも命を守れを諭す
- 【城内】龍の姿となったカイドウが城内に移動し「”麦わらのルフィ”は死んだ!!!」と伝える
- 【城内】さらにカイドウはモモの助の降伏を要求する
- 【城内】ローとキッドもルフィの”声”が消えたことを理解する
- 【城内】カイドウの発言を聞きナミが逆上する
- 【城内】ナミの行動を見てカイドウが”炎息”を繰り出すがマルコが助ける
- 【城内】カイドウは改めて「鬼ヶ島」を「花の都」に移転しワノ国を巨大な「武器工場」にすると宣言
- 【城内】カイドウはワノ国の女・子供含め全員を奴隷に
- 【城内】手負いのローとキッドにカイドウ軍が攻撃を仕掛ける
- 【城内・地下】火が囲む城内から外への道を探す侍達
- 【城内】ローとキッドは降伏や無抵抗を拒否し最後まで戦うことを決意する
- 【鬼ヶ島・周辺】モモの助は降伏することをヤマトに伝える
- 【鬼ヶ島・周辺】ヤマトは反論し降伏に未来はないことを力説する
- 【ワノ国近海】ズニーシャがモモの助に”何かが聞こえる”と語りかける
- 【鬼ヶ島・周辺】ズニーシャの”声”に気がついたモモの助がズニーシャに問う
- 【ワノ国近海】ズニーシャは”開放のドラム”と答える
- 【ワノ国近海】ズニーシャはジョイボーイがいることも伝える
- 【鬼ヶ島・屋上】ルフィが”にかっ!”って笑う
最新話の感想・考察
はじめに
今週のワンピースはとにかく興奮した人が多かったのではないでしょうか。
僕個人としてはドラゴンボールでフリーザ編が終わったあと、スーパーサイヤ人のトランクスが出てきた時と同じような興奮を感じています。そして読者がどうやってカイドウを倒すかっていう所で色々と予想や考察をして来たと思いますが、ここへ生きてジョイボーイが登場するとは。ルフィがジョイボーイなのかなというのはほぼみんながそう思っていたと思いますが、じゃいつ登場するのかって所はずっと匂わせもなかったので衝撃が走りました。そして最後の描写ですよね。ほんまに今週は濃い内容でした。来週号が無いのが辛い。という訳で改めて内容をさらって行きましょう。
ナレーションで勝ち名乗り
まず衝撃だったのがルフィの敗戦です。先週の時点ではなんやかんやあったとはいえ負けることはないだろうと感じていましたが、まさかの”勝者・カイドウ”をナレーションで宣言。
そしての衝撃のシーンはコラソンの死と同じような構図でした。
コラソンはなぎなぎの実で自身の音を消せる事からその死に様はその能力とリンクさせるが如く無音を表現する為、”しーん”となっていましたが、今回のルフィも同じ様に”しーん”となっています。これが意味する事はなんでしょうか。
今回のこの1043話はとにかく”声”というキーワードが多い。
その”声”が色々出てくるのですが、ルフィの覚醒にはこの音が無くなるということが1つの要因だったのではないのかなとも思っています。
カイドウとルフィの邪魔をしたCP0の葛藤
名前と正体はたぶん出ていないと思いますが、先週のドレークとの戦いでも自分が持っている信念とはなにか?という心の揺らぎが垣間見れます。
世界政府直属の精鋭部隊であるCP0ですが、この心の揺れを見る限りそれぞれの正義があるようです。
組織に属している以上、上からの命令は絶対的でそれを完璧に遂行するのがCP0です。
不本意な命令を遂行したCP0の覚悟は潔くかっこよかった。
絶対的強者”カイドウ”
カイドウがカイドウたる所以。それは絶対的強者であり、物語上での絶対的悪である。
20年前のおでんとの決闘際にもCP0に邪魔をされ、今回もまた同じように邪魔をされた。
カイドウの表情からも分かるようにどんな形でも勝ちは勝ちというのとは少し違い、不名誉な勝ち方は好んでいない様子が伺える。それは絶対的強者である証とも取れる。
場面は変わり、城内。ルフィの死を告げ、モモの助の降伏を要求。それまでは攻撃をやめない。
また、敗者となったワノ国の国民は女、子供含め全員を奴隷として扱うと公言した。
戦争とはそうゆうもの。カイドウに喧嘩を売るということはそういう事だ!
この絶対的強者、絶対的悪というのがこのカイドウという価値を上げている。
ナミが取り乱した所にカイドウは攻撃するがマルコにより難を逃れる一幕があった。
マルコがよい!って言わなかった。緊迫した場面だったからなのかな?
降伏は命を救うとは限らない!
カイドウにより降伏を迫られてたモモの助はルフィが負けたことを受け、降伏しようとする。
ワノ国編に入ってから精神的に強くなったモモの助ですが、カイドウという巨大なトラウマには勝てなかった。
しかしヤマトがカッコいい。この戦いはワノ国の20年の背をっている。簡単に降伏という選択を選ばないで一緒に戦おう。そして今週のタイトル「一緒に死のうよ!!!」とモモの助に伝えると、見つめ合う2人の時間の中に、今もなお戦う侍たちの刀がぶつかり合う音が響いている。
この描写、最高にかっこいい。
ヤマトの決意を改めて感じるシーン。これはアニメを早く見たい。
めっちゃ喋る象主
今週号のハイライトシーン。ついに象主が動き出す。最初の感想はめっちゃ喋るやん。です。
今まで無駄な事は話さず、むしろ説明が足らないぐらいなのに、グイグイ来る。
今までの印象からは「懐かしいな」って感想を言うことは考えられへんけど、
実はあまり素性がよくわかっていない象主。
ジョイボーイの仲間で何か罪を犯しその償いで永遠と歩いている。ということぐらい。
”解放のドラム”
以前、アルベル(キング)がカイドウにジョイボーイかどうか質問をしたことがある。
それに対してカイドウは、”お前が望む世界か?”と返している。
アルベルはルナーリア族ということもあり政府に捕まっていた。それを助けた事を”奴隷解放”とリンクしても不思議じゃない。アルベルがカイドウのことをジョイボーイと考えたのは、太古の昔、奴隷達がいつか自分達を救ってくれるだろうと信じた伝説の戦士”太陽の神ニカ”と重ねたからなのか。太陽の神ニカとジョイボーイは同一人物なのか。
そして多く語られているワノ国とシャンデリアの繋がり。
象主が”解放のドラム”が聞こえると言った描写には、シャンデリアの宴のリムズと同じであることが興味深い。
シャンデリアは”解放のドラム”を伝承として受け継がれていてめでたい席で演奏されていた可能性が高い。
ジョイボーイは誰か
そして最後、全国民に衝撃が走った瞬間です。
象主 の「帰って来た」という言葉とともに「にかっ」と笑うルフィ。
ゴムゴムの実は政府が隠すために名前を変えた可能性が高いと噂されています
そして今回ついに数百年の時を超え覚醒した可能性は非常に高い
数多く考察されているニカニカの実なのかどうなのか、非常に楽しみです。
そして尖った見方をした場合、気になるのは、象主が「そこにいるぞ」と言った件。
さてそことはどこか。普通の流れで言ったら、まぁルフィでしょうね。”帰って来た”と言った。
描写と重ねている辺りから考えると。
ただ、ここで会話しているのは、モモの助と象主 なので、この2人の会話でそこにいるぞっていうと、モモの助の近くにいる人物となる可能性はどうだろう。
そうなるとワノ国の為に命をかける決意をモモの助に伝えた”ヤマト”になる。
ただ流石にこれは尖りすぎているなとは思う
次号はこの辺りが明らかになるので楽しみです。
次号はいつ?
次号2022年16号では休載予定
3月19日(土)発売の週刊少年ジャンプ2022年16号では、『ONE PIECE』は休載。
再開は週刊少年ジャンプ2022年17号を予定しております。
おまけ
”ジョイボーイ”について
魚人島に訪れた後の628話にて、”海の森”の奥地の”歴史の本文”にジョイボーイの謝罪文が書かれているとあり、ここではじめてジョイボーイが『ONE PIECE』の作中で登場しました。
”歴史の本文”には当時魚人島にいた”人魚姫”に宛てられたものであり、魚人島との約束を破った事への謝罪文のようです。
1040話では、800年前に罪を犯した象主”はジョイボーイの仲間と判明しました。
1014話では、鬼ヶ島から海へと落ちていったルフィに対し、「お前も…”ジョイボーイ”には……なれなかったか………!!」と口にした。
1036話では、カイドウのことを”ジョイボーイ”だと考えているキングを笑う様子が描かれており、「おれの作ろうとする世界はお前の願う世界か!?」とカイドウは問いかけています。
上記のことから、ジョイボーイは実在する何かである事は確実であり、1043話では遂にジョイボーイの存在が確定した。
死の淵にいるルフィが覚醒している事を考えると死の淵にいる状態で、ジョイボーイの魂か意志が乗り移る?可能性が高い。
かつてカイドウもジョイボーイになる為に、自らを傷つけ死の淵へ行こうとしていた。
趣味が自殺というのはそういうことかもしれません。
ジョイボーイの意志は”麦わら帽子”に宿っており、主を探していたのか、悪魔の実(ゴムゴムの実)に宿っていたのか、
Dの名を持つ一族がその意志を受け継ぐ可能性があるのか。この辺りもこれから明らかになっていくでしょう。
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