※本誌の情報を元に1044話の内容について、感想や考察の記事を作成しています。
ネタバレが含まれておりますので、単行本派・アニメ派の方はご注意ください。
週刊少年ジャンプ2022年18号発売の2022年4月4日(月)に記事を更新予定です。
前回のあらすじ
- 【鬼ヶ島・屋上】カイドウの攻撃を受けたルフィのギア4が解ける
- 【鬼ヶ島・周辺】もののすけがルフィの”声”が消えたことに気付く
- 【鬼ヶ島・屋上】ナレーションにて”勝者・カイドウ”が告げられる
- 【鬼ヶ島・屋上】CP0は邪魔をした負い目を感じカイドウの怒りの一撃を受け入れる
- 【城内】CP0が窓を見ている
- 【城内】河松が燃え盛る城を見て戦よりも命を守れを諭す
- 【城内】龍の姿となったカイドウが城内に移動し「”麦わらのルフィ”は死んだ!!!」と伝える
- 【城内】さらにカイドウはモモの助の降伏を要求する
- 【城内】ローとキッドもルフィの”声”が消えたことを理解する
- 【城内】カイドウの発言を聞きナミが逆上する
- 【城内】ナミの行動を見てカイドウが”炎息”を繰り出すがマルコが助ける
- 【城内】カイドウは改めて「鬼ヶ島」を「花の都」に移転しワノ国を巨大な「武器工場」にすると宣言
- 【城内】カイドウはワノ国の女・子供含め全員を奴隷に
- 【城内】手負いのローとキッドにカイドウ軍が攻撃を仕掛ける
- 【城内・地下】火が囲む城内から外への道を探す侍達
- 【城内】ローとキッドは降伏や無抵抗を拒否し最後まで戦うことを決意する
- 【鬼ヶ島・周辺】モモの助は降伏することをヤマトに伝える
- 【鬼ヶ島・周辺】ヤマトは反論し降伏に未来はないことを力説する
- 【ワノ国近海】象主がモモの助に”何かが聞こえる”と語りかける
- 【鬼ヶ島・周辺】象主の”声”に気がついたモモの助がズニーシャに問う
- 【ワノ国近海】象主は”開放のドラム”と答える
- 【ワノ国近海】象主はジョイボーイがいることも伝える
- 【鬼ヶ島・屋上】ルフィが”にかっ!”って笑う
最新話のあらすじ ※ネタバレ※
- 【鬼ヶ島・屋上】ルフィが復活・自身も不思議な負けているのに楽しくなる。
- 【鬼ヶ島・屋上】”ドンドットット♪”は心臓の音
- 【鬼ヶ島・周辺】モモの助とヤマトはルフィが”ジョイボーイ”であることを認識する
- 【鬼ヶ島・左脳塔遊郭】サンジがルフィの復活に気がつく
- 【鬼ヶ島・ライブフロア】ロー・キッド・ヒョウ五郎・マルコがルフィの復活に気がつく
- 【鬼ヶ島・ライブフロア】ナミとお玉はルフィの生存に安堵する
- 【聖地マリージョア・パンゲア城「権力の間」】五老星がルフィ対カイドウについて話をする
- 【パンゲア城「権力の間」】特級のエージェントを失いカイドウを怒らせたことに苦言
- 【パンゲア城「権力の間」】”ゴムゴムの実”を世界政府が毎度回収に失敗している事が判明
- 【パンゲア城「権力の間」】”ゴムゴムの実”の二つ名が 動物系「ヒトヒトの実」幻獣種モデル”ニカ” と判明
- 【鬼ヶ島・宝物殿2階】日和(小紫)は父・おでんが貫いた約束への報いに憤りを感じている
- 【鬼ヶ島・宝物殿2階】オロチに対し日和は改めて自分は光月家の人間”光月日和”である事を強く強調する
- 【鬼ヶ島・宝物殿2階】爆薬庫への着火任務に失敗した火の化身となったカン十郎がオロチの元に現れる
- 【鬼ヶ島・宝物殿2階】オロチはカン十郎に日和を討ち取るよう指示する
- 【鬼ヶ島・宝物殿2階】弱っているカン十郎はオロチに助けを求めるように寄り添うが自身の火でオロチを燃やす
- 【鬼ヶ島・屋上】ルフィがギア5を発動
- 【鬼ヶ島・ライブフロア】ルフィの覇王色によってWAITERSがやられる
- 【鬼ヶ島・ライブフロア】ルフィがカイドウを屋上へ掴み上げる
- 【鬼ヶ島・屋上】ルフィ対カイドウの第4ラウンドが開始する
- 【鬼ヶ島・屋上】カイドウの”熱息”に対して覚醒効果によりゴム化した地面を引っ張り跳ね返す
- 【鬼ヶ島・屋上】カイドウは先の戦いで不本意な結果となった事を詫びるがルフィは「気にすんな」と一言
最新話の感想・考察
はじめに
今回もワクワクの展開でした。いやーそう来たかって感じです。
全世界の考察勢vs尾田栄一郎という構図があった”ゴムゴムの実”の二つ名論争について遂に決着。
これはもう尾田さんの勝ちでしょう。超人系ではなく動物系でした。
ワノ国編に入り情報が出てきた”太陽の神ニカ”。確かにね、伝説上の人物ですよ。空想上の人物ですよ。
それをね、幻獣種として登場させるとは。いやーそう来たかって感じです。
では、一つ一つ最新話について見ていきましょう!
ルフィが覚醒し復活
独特の心臓音、象主がいう”解放のドラム”の音が鳴り響き、ルフィが復活した。
「どうしたんだ?おれ・・・・何で?・・・まだ立てる」
ルフィ自身もまた変化に戸惑っている様子が伺える。
この描写では特に”覇王色の覇気”がドラムの音に呼応するように放出されている点が印象的。
また、ドラムのリズムが体に浸透しているのか楽しくなっている。
ほぼ同時に、鬼ヶ島の左脳塔・遊郭にいるサンジやライブフロアにいる、キッド、ロー、ヒョウ五郎、マルコもルフィ復活に気がついている。特別意外でもなかったのですが、ヒョウ五郎の親分も程度はあれ見聞色の覇気を持っていた事がわかった。
ナミとお玉がルフィが生きている事を知り、安堵しているシーンがかわいい。

五老星に募る危機感


遂に判明しましたね。ココが今回のハイライトシーンです。
カイドウを怒らせ、貴重なエージェントを失った代償は大きいと見るが、それでも、ルフィを仕留め損なったのが現実。
ちょっと色々と言いたいことがあるので、ここについては次の章で深堀りしたいと思います。
なので、サラッと行きます。
ルフィの食べた悪魔の実の真実が語られたました。
動物系 ヒトヒトの実 幻獣種 モデル”ニカ”
これまで作中に出てきた幻獣種がこちらです。
動物系悪魔の実 | モデル | 能力者 |
---|---|---|
トリトリの実 | 不死鳥 | マルコ |
ヒトヒトの実 | 大仏 | センゴク |
大入道 | オニ丸 | |
ニカ | ルフィ | |
ウオウオの実 | 青龍 | カイドウ |
イヌイヌの実 | 九尾の狐 | カタリーナ・デボン |
大口真神 | ヤマト | |
ヘビヘビの実 | 八岐大蛇 | 黒炭オロチ |
以前、五老星があえて名前を変えた悪魔の実があると公言していましたが、それが”ゴムゴムの実“であったことが判明した。大方の予想通りでしたね。ただ、超人系は固定で実の名前がゴムゴム→ニカニカなどになるという考察が多かったですが、まさかの動物系でした。そして、ヒトヒトで幻獣種。過去出てきた幻獣種は僕らの現実世界でもある伝説や空想上の生き物を扱っていたので、ここで、このワンピースの世界の伝説を当てて来たのは、さすがだなと感じました。誰も幻獣種は僕らの現実世界の幻獣とは言っていないので、当然なんですけどね。
元海軍元帥のセンゴクの”ヒトヒトの実”幻獣種 大仏 について触れなければなりません。大仏は日本では仏つまり神と同等の扱いの為、それが幻獣という枠に収まるのかという点ですね。これについてコミックス60巻のSBSで尾田さん自身が答えています。
(尾田先生)あれはですね。実は状況的にあっさり登場しましたが、マルコと同じ幻獣種なんです。動物系”幻獣種”ヒトヒトの実 モデル”大仏”となります。大仏を幻獣とかヒトヒトとか言っていいのかわかりませんが、生物学的な区別です。お許しください。
ONE PIECE 60巻 SBS
D:ヒトヒトの実は、人が食べたらどうなるの?
ONE PIECE 20巻 SBS
O:人と成る、なんて言葉がございますように。えー。これは成人するとか、正気にかえるとかいう言葉で、人が人になる。といいますと、 つまり、人が人らしく生きる。と。そういう感じもあったり。ね。 なかったり。つまり、なかったり。はい、さようなり。(逃げた)
ひと【人】 と 成(な)る
コトバンク
① 人間に生まれてくる。 また、神などが人の姿をかりてこの世に現われる。
② おとなになる。 一人前に成長する。
つまり、今回登場した”解放の戦士”太陽の神 ニカもまた、”神”という扱いによって 動物系 ヒトヒトの実 幻獣種 となり、この事から、予想した考察者もいたようです。
なんにせよ、ルフィの食べた悪魔の実は超人系ではなく、動物系であると言うのが確定しました。
正直、覇気が出だした頃から、一番強いの動物系じゃね?ってのはあったので、これは主人公としてはすごくいいです。覇気が出てから自然系の能力者で強いの出てないですからね。シーザーやモネ、カリブーぐらい??
超人系も覚醒というステージアップにより強くなりましたが、当時上位互換と言われた”モチモチの実”が”ゴムゴムの実”の最高到達点なら黒髭には勝てないですからね。
自然系の覚醒が正式に判明していなので、最終局面ではもうそれは凄い戦いになってそうですが。

日和(小紫)と将軍オロチ
泣けるシーンでした。
日和はこれまで、この時まで、父・おでんの仇とも言える将軍オロチに小紫として身分を隠して仕えて来ました。
くしくも、大好きな父が好きだった曲’’つきひめ”をオロチも好きで、事あるごとに日和は奏でていた。
これがどんなに辛いことであったかは、想像に難くないでしょう。
そして日和は問います。
「父は約束を守りました。違いますか?」
25年前にオロチとカイドウ、おでんの間に交わされた約束。
それから5年もの間、誰にも真実を告げずおどけて踊り続けた。
「父は約束を守りました。」
皆を必ず開放するという約束を信じ、1時間の釜茹でにも耐えきった。
それも尚、言い訳をするオロチに対して言い放った一言には、涙なくして語れません。
そして、地下倉庫に保管してある爆薬に着火するという任務を失敗したカン十郎がオロチの元に戻ってきます。
その姿は弱々しい、今にも息絶えようとしています。それに対してオロチは日和を討ち取るよう命令しますが、
瀕死のカン十郎はオロチに助けを求めます。火の化身の姿のまま、オロチに寄り添った為、オロチは燃え上がりました。
海楼石の釘を打ち込まれ、瓦礫の下敷きになったオロチ、流石にこのまま息絶える事が予想されますが、なかなかしぶといオロチはまぁ結果的には生き残るでしょうね。

ギア5
覚醒したルフィはぶっ飛んでますね。戦いを楽しんでいるが如く、カイドウを圧倒しています。
まず、”覇王色の覇気”でカイドウ軍のWAITERSを蹴散らします。
そこから、右腕を巨人族状態にし、ライブフロアのカイドウを屋上へ引き上げます。
そのまま左腕も巨人族状態になりぶん回し、熱息で反撃するカイドウに対して、
覚醒によってゴム化?した地表をめくり跳ね返します。※覚醒については次の章で触れます。
もともと、ルフィは自由な発想から繰り出す技が多いので、この覚醒状態からの発想もやはり自由です。
でもここからでしょうね。それと”ジョイボーイ”のことを知っているような雰囲気を出しているカイドウが、その事に触れないのも意外でした。いよいよ最終局面です。次週も楽しみですね。


五老星が語った2点の真実について
五老星の会話で引っかかりがあったので、この章でまとめます。
”ゴムゴムの実”は800年の間、世界政府の管理下に出来なかった事
まず1点目。


この言葉から、誰かの手に渡しなくない、もしくは、世界から隠したい。殺してでも、覚醒を阻止したいというのが垣間れます。が、ですよ。ちょっと考えてもらいたい。
12年前、”ゴムゴムの実”は世界政府が回収にあたり一時的ではありますが保有に成功しています。
それは”お喋りキャッツ”ことフーズフーが語っています。

じゃ誰に奪われたのか、もちろん、みなさんご存知のシャンクスですよね。
なぜこんな大事な悪魔の実をお喋りキャッツに任せたのかは、とりあえず、置いておきます。
シャンクスなんですよ。お喋りキャッツは”ゴムゴムの実”の正体を知らなかったようですが、
シャンクスはこの実の重要性を知っていたからこそ、世界政府から奪ったんです。


この時、シャンクスは敵船より奪ったと語っており、政府の護送船とは言っていない。
子供のルフィに伝えるために、わざと砕けた言い方をした可能性もありますが、少なくても”敵”と語っている。
そして、”ゴムゴムの実”を食べたルフィに対して、
「ゴムゴムの実はな!!悪魔の実と呼ばれる海の秘宝なんだ!!!食えば全身ゴム人間‼︎!そして一生泳げない体になっちまうんだ‼︎‼︎」
ONE PIECE 1話 by シャンクス
第1話なのでね。全体的に説明口調になるのは仕方ないとはいえ、ツッコむところがそこじゃないだろ感が凄い。
ルフィの身を案じるのはやさしさでしょうが、食べられた事をもっと騒いでもいいと感じる。
で、ここが最大の引っかかりポイント。
正確には••••••••俺たちから”ゴムゴムの実”を奪った赤髪のシャンクスがな!!!!
ONE PIECE 1018話 フーズ・フー
一度は、世界政府に牙を剥く存在に成り得る”ゴムゴムの実”を手中に収めたはずが、あと一歩の所で邪魔をされた。
それは、紛れもなくシャンクス。
世界政府としてはシャンクスは目の上のたんこぶ的な存在なはずなんです。
なのに、なのにです。

907話にて五老星に「ある海賊について話が…」といい面会をしています。
この時は世界会議の最中で、五老星も「君だから時間を取った」って。
お前どの面下げてココに来てんねん!ってなる状況ですよ。コレ。お咎めなしなのか、なんなのか。
お喋りキャッツは、その失態の責任で投獄され、投獄先の看守が”ニカ”の話をしただけで消された。
じゃ、護送船を襲ったシャンクスはなぜ無事??
シャンクスが12年前、グランドラインの新世界からわざわざ東の海に拠点を張り活動していたのはこの為か?
色々謎な人物がシャンクスなのです。
「あのゴムゴムの実を食べただなんて驚きました」
ONE PIECE 2話 by コビー
「あいつがおれの意中の”悪魔の実”を手に入れやがったんだ!!おれァ図鑑に載ってる実の形は全て覚えてたから それがおれの求め続けた実だとすぐにわかった 」
ONE PIECE 440話 by マーシャル・D・ティーチ
作中にこそ出て来てはないが、必ず存在するであろう”悪魔の実の図鑑”。この図鑑にどこまで情報が書いているのか。発行元がどこかで、変わってくるとは思うけど、必ず世界政府のメスが入るので、ゴムゴムの実の真実は明かされてないはず。なのに、当時モブキャラ筆頭のコビーが知っていると言う事実。
これは確定ではないですが。でも”あの”というワード、不自然じゃないですか?
悪魔の実は所有者が死ぬとまだどこかに現れるといいます。
”ゴムゴムの実”が輸送中だった事を踏まえると、直近に前任者がいた可能性がある。
その人物は、覚醒できなかった。けど、噂レベルでは広まっていた可能性はあり、だから、コビーは知っていた。
ここで、一番の問題はやはり、シャンクスと五老星の繋がりですね。ココが一番引っかります。
動物系 ヒトヒトの実 幻獣種 モデル”ニカ”
そして2点目。
今回ルフィが口した悪魔の実が正式に、動物系というのが分かりましたが、
その特徴を整理すると、、、
- 体はゴムそのものの性質を持つ
- 空想のままに戦う
- 人々を笑顔にしたとう”解放の戦士”または”太陽の神 ニカ”
- 覚醒状態では ゴムの体にさらなる”腕力”と”自由”を与える
- 世界で最もふざけた能力
五老星も真実は知らず語り聞いたように「聞いている」と締めくくっている。
動物系は3タイプの形態変化が特徴で、
- 人型
- 人獣型
- 獣型
がある。おそらく獣型というのは、完全に太陽の神ニカの状態になると思われ、それは覚醒状態でないとなれないのかなと。今の形態がどれに分類されるのかわからないが、おそらく人獣型に分類されるのではないかなと。
なので、ギア4で弾む男や蛇男も実は、人獣型に分類されるのではないのかなと思う。
ヒトヒトの実はちょっとその境目がちょっと難しいですね。
大仏のセンゴクやオニ丸の輪入道もいわゆる、獣型と人型の状態の2タイプしか登場してないので。
一番プレーンなチョッパーは、しっかり3タイプ登場していますが。
で、何が気になっているかというと、
最新話での地表をめくり上げるシーンですよね。
これって超人系の他に能力が伝わるという覚醒に近いですよね。
この悪魔の実の特徴である、”自由”または”ふざけた”、”空想”というのが、頭でイメージした事が実現出来る能力だとしたら、この悪魔の実が急にチート級になりますね。今後、この辺りも語られるでしょう。
また、これまでぶっ飛んだ発想の技が多かったのも実はこの実に宿る力からなるモノだったのかもしれませんね。
そして、獣型ですよね。つまり、もう1段大きな変化を残していることになります。
それが強いのかどうかわかりませんが、今はまだルフィの特徴が残っているので、獣型はありえますね。

次号はいつ?
次号2022年18号
4月4日(月)発売の週刊少年ジャンプ2022年18号を予定しております。
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